今回は株式会社Meety様に、オンラインで導入事例インタビューをお受けいただきました。
御社の事業内容を教えてください
- CEO中村さん
カジュアル面談プラットフォームの『Meety』というメディアサービスを2020年10月から運営しています。
事業カテゴリーはHRテックの中の採用カテゴリーに属しており、メインは採用目的でご利用いただいていますが、Meetyの場合、採用文脈のカジュアル面談以外の目的でご利用いただくケースも増えています。
例えば、エンジニア同士で技術談義をしたり、プロダクトマネージャー同士の繋がったりなど、以前はオフラインMeetupで行われていたような、同じ分野に興味がある人や同じ業界の人同士の仲間作り・コネクション作りの場としても利用されています。
ご利用者数・マッチング数ともに数万件の実績があり、特にスタートアップ企業のTwitterなどのSNSで頻繁に発信されている方を中心にご利用いただいています。
microCMS導入のきっかけを教えてください
- CTO渡邉さん
microCMSを導入する前は、特集記事を公開する際に、メンバーがGoogle Docsで執筆した記事を、エンジニアである私が本番サイトでページを構築するといった一連の流れで作業を行っていました。CMSが入っていなかったこともあり、エンジニアでなければコンテンツ更新ができず、更新作業に時間が取られていたため、CMS導入を視野に入れて解決策を検討し始めました。
まず始めに検討したのが、自作CMSです。以前自分でCMSを作ったことがあり、作成自体は可能なものの、運用コストがかかることや、スクラッチ開発を行うとメインの開発ができなくなるため断念しました。
そこで、外部のCMSサービスを導入・運用することを検討し始めました。UI(ユーザーインターフェース)部分は自分でカスタマイズしたかったため、コンテンツの管理ができるヘッドレスCMSにしようと考えました。そこから、microCMSとContentfulを2つ試してみて比較したところ、細かい差はあるものの総合的に考えてmicroCMSの方が使いやすいという結論に至り、導入を決めました。
当時のContentfulは、カスタムフィールドが細かくチューニングできない・再利用ができないなど、カスタマイズ性の部分で自社のコンテンツと相性が悪いと感じました。
その点、microCMSは自由にカスタマイズができて、自社の要件と合っていると感じたことが導入の一番の決め手になりました。また、ブログで技術の話やプロダクトのアップデート情報など発信を事細かく行っているなど、エンジニアとして純粋にサービスのファンになり、それも選んだ理由の1つです。
導入の初期タイミングのみカスタムフィールドの定義など型の設定を私が行いましたが、それ以降は完全にエンジニアの手から離れてメンバーがコンテンツ更新・運用をしています。
microCMSをどのような用途でお使いですか?
- CTO渡邉さん
カジュアル面談プラットフォーム『Meety』の企業特集ページ、イチ推し面談ページの中のコンテンツ全てで利用しています。
(↑ 企業特集一覧ページ)
(↑ イチ推し面談 一覧ページ)
(↑ イチ推し面談 詳細ページ)
コンテンツの連携は、microCMS側からはAPI経由でIDとタイトル・説明文・画像などのコアな部分のみをデータを引っ張ってきて、『Meety』側のデータとマージしてカジュアル面談との紐づけを行い、View側に表示しています。
アーキテクチャは、フロントエンドがNext.js、バックエンドはGo言語のAPIサーバで構成しています。
メディアでインデックスさせる必要があるページだけはSSR(サーバサイドレンダリング)で、それ以外のページはのCSR(クライアントサイドレンダリング)で対応しています。本来は全てSSGにするほうがパフォーマンスは出るとは思うものの、頻繁にコンテンツを更新するためサーバから都度呼ぶとなると更新性が大変になることもあり、クライアントサイドが呼ぶ方法と切り分けた構成にしています。
- CEO中村さん
利用頻度としてはほぼ毎日使っています。『Meety』のTOPページのキービジュアルの大きいバナーの企画ですが、毎日入れ替わるぐらい頻繁に更新を行っていて、去年の夏頃から始めて既に100件以上掲載している状況です。
(↑ TOPページ キービジュアルバナー)
実際の運用での使い心地はいかがですか?
- CEO中村さん
microCMSを導入するまでは1ページ更新するのにかなり時間がかかっていました。渡邉もイライラしていたし、何よりこのままだとスケールできないと大きな課題感を感じ、仕組みに投資しようということになりました。
ツールの選定自体は渡邉にお任せして僕はノータッチでしたが、いざmicroCMSでの実運用が始まり、使い方を教えてもらったときに「めちゃめちゃ簡単だ」と驚きました。
渡邉がフォーマットをしっかり作ってくれていたこともあり、何も考える必要なくささっと10分程度入力するだけで終わります。例えば、寝る前の数分だけちょっと入力しておくかというような気軽な感覚で作業ができています。
現状、社員が3人で業務委託メンバーを入れても11人という小規模体制で運用していることもあり、エンジニアである渡邉の無駄な作業負荷を下げて生産性を上げることが、会社の成長に直結すると考えています。そこが解決できたのは仕事人生が幸せになりました(笑)本当に、それぐらい価値を感じています。
今では毎日更新している特集企画も、実は、microCMSを導入したことがきっかけで企画を量産しようという発想になりました。
そしてこの特集がきっかけとなり、スタートアップの有名企業や著名な方がMeetyを使い始めていただいた方が多く、そこからTwitterなどSNSでMeetyが話題になりだしたという経緯があります。
そのため、特集記事がmicroCMSによって出来上がったことが、事業にとって大きなプラスの影響になったと思っています。
今後の活用計画はありますか?
- CEO中村さん
ビジネスサイドの視点では、企業ごとや複数の企業を集めた特集ページなど、今後も新しい企画のフォーマットが増え続けるので、エンジニアがフォーマットを作成して、非エンジニアメンバーがコンテンツを入稿するという流れで、サイトをスケールさせていきたいと考えています。
- CTO渡邉さん
エンジニアの視点では、2021年にリリースされたステージング環境機能を空き時間を見つけて触って試してみたいですね。
現状は、本番のコンテンツデータをそのまま修正してサイトに反映される仕組みになっていることもあり、万が一失敗した場合を考慮して、今よりもっと安全にコンテンツ更新ができる仕組みづくりをしたいと考えています。
microCMSへのご要望はありますか?
- CTO渡邉さん
現時点では正直ないですね。かゆいところに手が届くというか、使っていて使いにくいと思ったことがないです。あったらいいなと思う機能が既に搭載されていたり、新たに機能追加されるので、特に不満や要望がないですね。
もうなくては生きていけないですよ。本当に助かっています。
おわりに
今回は、Meety様にお話を伺いました。
microCMSのカスタムフィールドとカジュアル面談プラットフォームの仕組みをうまく組み合わせたサイトリニューアルのお話や、企画力とコンテンツ更新のかけ合わせでサービスの急速なスケールを実現されたお話について詳しく伺うことができました。
中村さん、渡邉さんありがとうございました!
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